G7議長国の引継ぎ
概要
G7財務大臣・中央銀行総裁会議とは
G7財務大臣・中央銀行総裁会議では、世界経済情勢やマクロ経済政策、国際金融システムに関する議論の他、開発、新興市場国等の幅広い政策課題について議論を行います。
1973年以来、主要国間で政策協調を行う場として日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスによるG5財務大臣・中央銀行総裁会議が開催されていました。例えば、1985年9月のプラザ合意が代表的な成果として挙げられます。
G7財務大臣・中央銀行総裁会議は、G5を発展させる形で、サミット参加7か国間でインフレなき経済成長の促進や為替相場の安定等を図るための政策協調の場として、1986年の東京サミットにおいて設立が合意されました(第1回G7財務大臣・中央銀行総裁会議は1986年9月にワシントンD.C.で開催)。
G7のメンバーは、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ(議長国順)の7か国の財務大臣及び中央銀行総裁ならびに欧州委員会(EC)委員、欧州中央銀行(ECB)総裁及びユーログループ議長です。これに加え、IMF専務理事、世界銀行総裁など、国際機関も招待されています。
2023年にG7議長国を務める日本は、
- ウクライナ支援や途上国等の債務問題といった喫緊の課題への対応、
- 気候変動、国際保健、経済安全保障や金融デジタル化への対応を通じた世界経済の強靭化、
- 多様な価値を踏まえた経済政策、
の3つの柱を財務トラックのプライオリティに掲げています。
日本議長下のG7での成果等
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2023年1月
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2023年2月
「G7財務トラックにおけるプライオリティ」の公表
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G7財務大臣・中銀総裁会議を開催(2023年2月23日 於:インド・ベンガルール)
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2023年4月
G7財務大臣・中銀総裁会議を開催(2023年4月12日 於:米国・ワシントンD.C.)
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会議終了後、「G7財務大臣・中央銀行総裁声明」を公表
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2023年5月
G7財務大臣・中銀総裁会議を自国開催(2023年5月11日~13日 於:日本・新潟)
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会議終了後、「G7財務大臣・中央銀行総裁声明」を公表
新潟の紹介
本州日本海側のほぼ中央に位置する新潟は、四季ごとの表情が明瞭で、沿海部から高峻な山々に至る広い土地には、豊かな自然があふれています。
食は、国内一の収穫量を誇り、海外からもその品質が高く評価されているコシヒカリをはじめ、旬の農産物や日本海の新鮮な魚介類など、自然の豊かな恵みを味わうことができます。また、国内最多の89の酒蔵を有する新潟の日本酒は、淡麗辛口(きれいですっきりとした味わい)が特徴で、国内外で高い人気を誇っています。
産業は、高度な金属加工技術をもった企業が集積し、県内で製造された高級カトラリーはノーベル賞の晩餐会でも使用されるなど、世界でも高く評価されています。
また新潟は、観賞魚として40を超える国・地域に輸出されている「泳ぐ宝石」錦鯉の発祥の地でもあり、現在でも日本における生産の半数以上を占める一大産地です。世界各国から多くの愛好家が訪れ、その芸術的価値は広く認められています。
佐渡金山は、日本最大の金鉱山として世界有数の質・量の金を生産した鉱山遺跡で、400年に亘る鉱山技術や独自の生産システムの変遷を残す、貴重な文化遺産です。
会議会場のある新潟市は古くから港町として栄え、商人や船乗りをもてなした料亭とともに、200年の伝統を誇る古町芸妓の舞踊が文化として根付いています。